はじめに
IT企業に就職したい大学生の中には、プログラミングを学びたいと考えているものの、どこから始めればよいか分からないという悩みを抱える方も少なくありません。
特に、独学での習得を目指す人にとっては、学習方法や挫折への不安が大きな障壁となることがあります。
この記事では、大学生が独学でプログラミングを習得することは可能か、また、学習を続けるためのポイントや注意点について詳しく解説します。
大学生がプログラミングを独学で習得することはできる?
大学生でもプログラミングを独学で習得することは十分に可能です。
現在では、ProgateやUdemyなど、初心者向けの学習サイトや動画教材が充実しており、自宅でも実践的に学べる環境が整っています。
目的を明確にし、適切な教材を選ぶことで、無理なくスキルを身につけることができます。
プログラミングの独学が厳しいと言われる理由
プログラミングの独学が厳しいとされるのは、主に学習の継続が難しい点と、疑問を解決できる環境がない点に起因します。
独学では、自己管理能力と問題解決力が求められ、挫折のリスクが高まります。
これらの課題を克服するためには、正しい学習計画と外部のサポートの活用が重要です。
モチベーションの維持が難しい
プログラミングの独学において、最大の課題の一つがモチベーションの維持です。
学習を進めていると、エラーが頻発したり、成果がすぐに見えなかったりすることがあり、達成感を得づらいと感じる場面が多くあります。
特に、誰かに進捗を共有したり、褒められたりする環境がない独学では、孤独感からモチベーションが低下しがちです。
その結果、学習が停滞してしまうケースが多く見られます。
モチベーションを保つには、学習目的を明確に持ち、小さな目標を立てて定期的に達成感を得る仕組みを作ることが重要です。
また、SNSや学習コミュニティで仲間と繋がることで、孤独を和らげ、継続的な学習への意欲を保ちやすくなります。
困った時に助けてくれる人がいない
独学のもう一つの大きな課題は、トラブルが発生した際に相談できる人がいないことです。
プログラミングでは、エラーが出るのは日常茶飯事であり、その原因を自力で特定するには高いスキルと根気が必要です。
特に初心者のうちは、原因不明のエラーや設定ミスに直面すると、解決できずに挫折する可能性が高くなります。
周囲にエンジニアの知り合いがいなかったり、学校に質問できる環境がなかったりすると、一人で悩み続けることになり、学習の継続が困難になります。
このような状況に備えて、Q&Aサイト(teratailなど)やオンラインのプログラミングコミュニティに参加しておくと良いでしょう。
疑問点をすぐに解決できる体制を整えることが、独学継続の鍵となります。
プログラミングの独学ができる人の特徴
プログラミングを独学で習得できる人には共通した特徴があります。
継続力があり、自ら問題を解決する力を持ち、目的意識が明確であることが挙げられます。
これらの特性を備えていることで、独学中の困難を乗り越え、効率的にスキルを習得することが可能になります。
継続的に学習できる人
独学でプログラミングを習得できる人の最も重要な特徴は、学習を継続できることです。
プログラミングは短期間で習得できるものではなく、日々の積み重ねが成果に繋がります。
そのため、モチベーションが高い時だけでなく、やる気が出ない時でも学習を続ける意志が求められます。
たとえば、毎日1時間だけでも学習時間を確保する習慣をつけておくことで、知識の定着と成長スピードが格段に向上します。
時間の捻出が難しい学生でも、通学時間や就寝前などのスキマ時間をうまく活用すれば、無理なく学習を継続できます。
また、学習記録をSNSや日記に残すことで、自身の成長を可視化でき、継続するモチベーションにもつながります。
問題解決能力がある人
独学でプログラミングを進めるには、自らの力で問題を解決する能力が不可欠です。
プログラミングではエラーや不具合に頻繁に遭遇するため、その都度適切に対応できるかが習得の分かれ目となります。
例えば、プログラムが動作しない場合、エラーメッセージを読み取り、検索して対処法を見つける必要があります。
このように、情報を自ら探し、実際に試してみる姿勢がとても重要です。
さらに、問題解決能力を高めるためには、日頃から「なぜそうなるのか?」を意識しながら学習することが効果的です。
単に正解を得るのではなく、その仕組みを理解することが、将来的なスキル向上につながります。
やりたいことが明確な人
プログラミングを独学で学ぶ際、やりたいことが明確な人ほど習得が早く、挫折しにくい傾向があります。
なぜなら、目的があることで学習のモチベーションが持続しやすくなるからです。
たとえば「自分のポートフォリオサイトを作りたい」「ゲームを開発してみたい」など、具体的なゴールがあることで、学ぶべき技術や学習の優先順位が明確になります。
目標がない状態で学習を続けても、方向性を見失いやすく、途中で投げ出してしまうリスクが高まります。
目標設定の際は、難易度が高すぎず、実現可能な内容にすることがポイントです。
まずは小さなアプリやWebサイトの制作など、達成感を得られる内容から始めて、徐々にスキルの幅を広げていくのが効果的です。
大学生がプログラミングの独学をする流れ
プログラミングの独学を成功させるためには、正しい学習手順に沿って進めることが重要です。
目的を明確にし、学ぶ言語を選定したうえで学習環境を整える必要があります。
その後、基本文法を習得し、最後に成果物としてポートフォリオを作成することで、スキルの定着とアピールが可能になります。
①目的を設定する
プログラミング学習を始める際、最初に行うべきことは「目的の設定」です。
目的が明確であればあるほど、学習内容や方法に一貫性が生まれ、挫折しにくくなります。
たとえば「Webアプリを作りたい」「AIに関する知識を身につけたい」など、何を実現したいのかを言語化することで、必要なスキルや言語を選びやすくなります。
曖昧なまま学習を始めると、途中で方向性を見失ってしまい、モチベーションの低下に繋がります。
具体的なゴールを決めてから学習を開始することで、目標達成への道筋が明確になります。
まずは、「誰のために」「どんなものを」作りたいのかを紙に書き出して整理すると、目的がより明確になるでしょう。
②言語を選ぶ
学習目的が定まったら、次に行うのはプログラミング言語の選定です。
言語にはそれぞれ得意分野があり、目的に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
例えば、Web開発が目的ならHTML、CSS、JavaScript、PHPなどが必要になります。
一方、データ分析やAIに興味がある場合は、Pythonの学習が適しています。
初心者が最初に取り組むなら、情報が多く習得しやすいPythonやJavaScriptがおすすめです。
言語によって学習の難易度や使用される環境が異なるため、自分の目的に最も近い言語を選ぶことが成功への近道です。
③環境を構築する
プログラミング学習を始めるためには、パソコンやソフトウェアなどの「開発環境」の構築が欠かせません。
まず必要なのは、ある程度のスペックを備えたパソコンです。
最低でもCPUはi5以上、メモリは8GB以上、ストレージはSSD推奨です。
次に、学習する言語に対応したテキストエディタ(例:Visual Studio Code)をインストールし、ソースコードを記述・実行できる状態を整えます。
さらに、インターネット環境も重要で、エラー解決や調べ物に頻繁に利用します。
Web開発を学ぶ場合は、ローカルサーバーやブラウザも必要です。
初心者は、Progateなどのオンライン学習サイトを利用すると、環境構築不要で学習を始められるので便利です。
④基本文法を習得する
プログラミングを理解するためには、言語ごとの基本的な文法を習得することが不可欠です。
文法とは、変数の定義方法、条件分岐(if文)、ループ処理(forやwhile文)など、プログラミングの基礎となる構文のことです。
これらを理解することで、プログラムに具体的な指示が出せるようになります。
基本文法の学習には、書籍や学習サイト、YouTubeなど多様な教材が活用できますが、実際に手を動かしてコードを書くことが最も効果的です。
例えば、Progateやドットインストールでは、文法の基礎をスライドや動画で学びながら、その場でコードを実行できます。
まずは文法を暗記するのではなく、仕組みを理解しながら実践的に覚えていく姿勢が重要です。
⑤ポートフォリオを作成する
基本的な文法とスキルを習得したら、次に取り組むべきは「ポートフォリオ」の作成です。ポートフォリオとは、自分が開発したアプリやWebサイトなどの成果物をまとめたもので、就職活動やインターン応募時のアピール材料になります。
特に未経験での就活では、実際に何を作れるのかが判断基準となるため、ポートフォリオの有無は評価に大きな影響を与えます。
最初は、ToDoリストアプリや簡単なWebサイトなど、機能がシンプルなもので構いません。
重要なのは、コードの質だけでなく、UI/UX、GitHubへの公開、開発背景の記載など、開発者としての意欲を見せることです。
完成後は、自己紹介や制作意図を含めたWebポートフォリオサイトにまとめておくのが効果的です。
大学生がプログラミングを独学する際のポイント
大学生がプログラミングを独学する際には、効率的に学ぶための工夫が重要です。
特に「質問できる環境の確保」「学習記録の継続」「自分に合った学習スタイルの確立」の3つが成功の鍵になります。
これらを意識することで、挫折を防ぎながら継続的にスキルアップを図ることができます。
質問できる環境を見つける
独学でプログラミングを学ぶ際には、疑問点をすぐに解消できる環境を整えることが非常に大切です。
学習を進める中で、エラーや理解できない箇所に遭遇するのは日常的なことです。
その都度、自分だけで悩み続けると、挫折の原因となってしまいます。
そこで活用したいのが、teratailやStack OverflowなどのQ&Aサイトです。
これらは初心者でも質問しやすく、豊富な回答が寄せられるため、問題解決に役立ちます。
また、SNSや学習コミュニティで仲間とつながっておくのも効果的です。
さらに、プログラミングスクールの無料相談会やイベントに参加することで、専門家から直接アドバイスをもらえる機会も得られます。
常に質問できる体制を整えることが、学習継続のカギとなります。
学習記録を残す
プログラミング学習の成果を実感し、継続するためには「学習記録」を残す習慣が有効です。
記録をつけることで、自分が何を学び、どこでつまずいたのかを可視化できます。
たとえば、日々の学習内容をノートやブログ、SNS(XやInstagramなど)に記録することで、振り返りやすくなるだけでなく、他の学習者と情報共有も可能になります。
特にSNS上で「#今日の積み上げ」などのハッシュタグを使って発信すれば、同じ目標を持つ仲間との交流や励ましも得られ、モチベーション維持に繋がります。
また、学習記録は就活やインターン応募時に努力の証拠として提示できる貴重な資料にもなります。
毎日の積み重ねを見える形で残しておくことが、独学成功の大きな一歩になります。
自分に合った勉強方法を見つける
プログラミングを独学する際は、自分に合った学習スタイルを見つけることが成功への近道です。
書籍でじっくり学ぶのが向いている人もいれば、動画や実践型サイトで手を動かしながら学ぶ方が効率的な人もいます。
たとえば、動画で学ぶならUdemyやYouTubeが便利で、体系的に学べる教材が豊富です。
一方、手軽に学びたい人にはProgateやドットインストールが適しています。
いずれの場合も、いろいろな方法を試してみて、最も集中できる・理解しやすい方法を選びましょう。
また、日々のスケジュールに無理なく組み込める方法でなければ、継続は難しくなります。
学習の手段は目的達成のための手段であり、自分に合った方法を見極めて学び続けることが重要です。
大学生が独学でプログラミングを学ぶのに役立つ教材
プログラミングを独学する際には、適切な教材を選ぶことが成功の鍵となります。
初心者向けのサービスや書籍、動画コンテンツなど、多種多様な教材が存在しています。
それぞれの特徴を理解し、自分に合ったものを選ぶことで、学習効果を高め、挫折のリスクを減らすことが可能です。
progate
Progateは、初心者向けに特化したプログラミング学習サイトで、イラストとスライドを使って直感的に文法やコードの書き方を学べるのが特徴です。
特にHTML、CSS、JavaScript、Pythonなど、基本的な言語の基礎を習得するには最適な教材です。
Progateでは、スライドで説明を読みながら、その場でコードを書いて実行できるため、理解と実践を同時に行うことができます。
スマホアプリも提供されており、通学中やスキマ時間でも学習を進められるのも魅力です。
無料プランでも基本は学べますが、月額1,078円(税込)の有料プランに登録すると、すべてのコースにアクセス可能です。
基礎から始めたい大学生には、特におすすめのサービスといえるでしょう。
udemy
Udemyは、世界中の講師が提供するオンライン講座を受講できるプラットフォームです。
特にプログラミング分野では、初心者から上級者向けまで幅広いコースが揃っており、自分のレベルや目的に応じて選べます。
例えば「HTMLとCSSの基礎」「Pythonによるデータ分析」「Reactを使ったWebアプリ開発」など、実践的な内容が豊富です。
Udemyの講座は買い切り型で、一度購入すれば無期限で何度でも受講可能です。
セール期間中には90%オフで購入できることもあり、1,500円〜2,000円程度で高品質な講座を受けられる点が魅力です。
また、動画学習に加え、講師に質問できる機能もあるため、独学でも安心して学習を進められます。
YouTube
YouTubeは、無料で視聴できるプログラミング学習動画が豊富にあることから、コストを抑えたい大学生にとって非常に有用な学習ツールです。
「初心者向けJavaScript入門」や「Webサイトの作り方」など、基礎から応用まで幅広い内容を学べるチャンネルが多数存在します。
動画形式のため、視覚的に理解しやすく、講師の手元の動きや解説をリアルタイムで確認できる点も魅力です。
また、自分のペースで一時停止・巻き戻しができるため、繰り返し学習にも適しています。
ただし、情報の質にばらつきがあるため、視聴者数や評価、コメント欄の内容を確認して信頼できるチャンネルを選ぶことが重要です。
無料で実践的な知識を得たい人には、まずYouTubeの活用をおすすめします。
書籍
書籍は、体系的に学べるプログラミング教材として、今もなお高い信頼性があります。
特に初心者向けの書籍では、文法の基礎から応用的な使い方までを、順序立てて丁寧に解説しているものが多く、学習の指針として活用しやすいです。
おすすめは「スラスラ読めるJavaScript」や「たのしいRuby」「独習Python」など、実績のあるシリーズ書籍です。
紙の書籍なら書き込みができ、電子書籍ならスマホやタブレットで手軽に学習できるメリットもあります。
ただし、内容が古い場合があるため、購入前に発行年やAmazonのレビューを確認しておくと安心です。
書籍で学ぶことで、理解の深さや基礎力が安定しやすく、長期的に見ても効果的な学習手段といえます。
私はUdemyとプログラミングスクールを併用しました
私自身は、独学だけでは不安を感じていたため、Udemyとプログラミングスクールの「侍エンジニア塾」を併用して学習を進めました。
Udemyで基礎から中級レベルのスキルを習得し、実践的な開発や質問対応はスクールの講師からサポートを受けるという形です。
この方法により、オンラインと対面の良いとこ取りができ、効率的かつ確実にスキルを身につけることができました。
独学で行き詰まったときの選択肢として、併用学習は非常に有効です。
ただし、決してプログラミングスクールに通わなければいけないというわけではありません!
ご自身の性格・目標・時間と相談して決めるようにしてください。
大学生の独学プログラミング学習でよくある質問
大学生が独学でプログラミングを学ぶ際、よくあるのが「どのくらい時間がかかるのか」「費用はどれくらい必要か」といった疑問です。
これらの不安要素を事前に把握し、準備しておくことで、学習のモチベーションを維持しやすくなり、より現実的な目標設定が可能になります。
どれくらいの時間を要する?
独学でプログラミングを習得するのにかかる時間は、学ぶ目的や学習ペースによって異なりますが、一般的には最低でも3〜6ヶ月は必要とされます。
例えば、1日2時間程度の学習を継続すれば、3ヶ月で基礎的なWebアプリを開発できるレベルに到達することも可能です。
厚生労働省の調査では、就職前に「1ヶ月超〜6ヶ月以下」勉強した人が27.1%を占めています。
重要なのは、短期間で詰め込むよりも、無理のない範囲で学習を習慣化することです。
毎日の継続が習得への近道となるため、少しずつでも確実に取り組んでいくことが成功のポイントです。
お金はどれくらい掛かる?
プログラミングを独学で学ぶ際の費用は、選ぶ教材やツールによって異なりますが、月に数千円から始めることが可能です。
例えば、Progateの有料プランは月額1,078円(税込)、Udemyの講座はセール時に1,500〜2,000円程度で購入できます。
書籍は1冊2,000〜3,000円程度が相場で、必要に応じて数冊揃えると良いでしょう。
加えて、パソコンを新調する場合は10〜15万円の出費が発生することもありますが、既に持っている場合は教材費のみで済むケースも多いです。
最近の調査では、大学生のプログラミング学習にかかった費用が「1万円未満」という回答が66.3%を占めています。
工夫すれば、費用を抑えて学習することは十分に可能です。
まとめ
大学生が独学でプログラミングを習得するのは十分に可能です。
大切なのは目的を明確にし、適切な教材と学習環境を整えることです。
継続的な学習と、自分に合った学び方を見つけることで、確実にスキルアップできます。
今回紹介したポイントや教材を活用し、就職やキャリア形成に役立つプログラミングスキルを手に入れましょう。
